ISBN:408876188X コミック 木城 ゆきと 集英社 2001/07 ¥680
ナノテク全開、カルマ全開の格闘全開、ぶっちぎり。
火星生まれの戦士、陽子。
いろいろあってテロリストみたいになっちゃってなんだかんだあって、
処刑されちゃって、九死に一生を得て地球で賞金稼ぎになって、
好きな人ができて悲惨な別れをして権力の犬になっちゃって、
死闘があって死闘があって苦痛やら混乱やらあって
毀誉褒貶にさらされて、地球ではいっぱいのひとにであって
喜びも悲しみも知って、
ひとりの屹立した女性として、人間として精一杯生きる陽子。
陽子は地球にきたとき、陽子であることを忘れきって、記憶喪失の
状態で蘇生する。
そのときに拾ってくれた科学者がつけた名前がガリィ。
ガリィは戦う。自分を取り戻すために。
そしていつしか、自分を支えてくれた人たちのために戦っていく。
みんなの笑顔のほうへ。
マンガとしてのクオリティの高さもすごいし、
サイエンステクノロジーの造詣の深さも先端いってるし。
ナノテクノロジーなんて言葉をマンガで使い出したのは多分
木城ゆきとが最初だと思うけど。どうだろう。
ARMSにもナノテクのことがでてくるけど、多分木城作品より後だと思う
サイコメトリーについても、サイコメトラーえいじより当然先だし。
彼以前にも板橋しゅうほうとか凄腕の漫画家さんいたけど、
バイオケミカル以上のものはなかった。ナノテクまでは踏み込んで
なかったきがする。科学空想の中に仏教史観や東洋哲学的な趣き
で深さを見せていたので僕は好きだったけど。
鉄腕アトムにはロボットの到達する至高があった。
プログラムの先にある豊かな感情があった。
ロボットにヒューマニズムを投影し追及した凄さがあった。
手塚作品はやっぱスケールでかいと思う。
銃夢の世界では、至高の先の具体性が精緻に仮想現実のなかで
リアルに描かれている。
微細技術とマトリックスの世界においても人間はその人間性をとどめて
あがいている。
それはガリィに限ったことではなくて、登場人物のほとんどが悩んで
いるとこも、ふんが〜とうなる。
人間とはたえず揺れ動く感情の状態にすぎない、とガリィは達観
している。
またある敵はガリィに、精神とは肉体の奴隷にすぎない、とのたまう。
その彼も悲惨な自分の生まれを呪い、地上にある光にあこがれて、
裏切られて世を恨み、ひとのせいにして悪逆の限りを尽くす。
ガリィに出会い、戦って、八つ裂きにされてやっと彼は笑顔を
取り戻す。
八つ裂きにしてくれた相手がやっと自分に真剣にむきあってくれた
唯一の人だったからだ。
倒したガリィもそんな悲惨すぎる彼のために泣く。
ガリィはいろんなひとと出会って成長する。同時に昔の記憶も
ちょっとずつ取り戻している。
今は地球の大気圏上空ぐらいの場所で戦っている。
そこで当時火星の局地戦闘の教官にばったり会って、自分のあだなを
思い出す。
そのときの火星時代のあだながなかせる。
かみそり陽子。
すけ番じゃん。
ナノテク全開、カルマ全開の格闘全開、ぶっちぎり。
火星生まれの戦士、陽子。
いろいろあってテロリストみたいになっちゃってなんだかんだあって、
処刑されちゃって、九死に一生を得て地球で賞金稼ぎになって、
好きな人ができて悲惨な別れをして権力の犬になっちゃって、
死闘があって死闘があって苦痛やら混乱やらあって
毀誉褒貶にさらされて、地球ではいっぱいのひとにであって
喜びも悲しみも知って、
ひとりの屹立した女性として、人間として精一杯生きる陽子。
陽子は地球にきたとき、陽子であることを忘れきって、記憶喪失の
状態で蘇生する。
そのときに拾ってくれた科学者がつけた名前がガリィ。
ガリィは戦う。自分を取り戻すために。
そしていつしか、自分を支えてくれた人たちのために戦っていく。
みんなの笑顔のほうへ。
マンガとしてのクオリティの高さもすごいし、
サイエンステクノロジーの造詣の深さも先端いってるし。
ナノテクノロジーなんて言葉をマンガで使い出したのは多分
木城ゆきとが最初だと思うけど。どうだろう。
ARMSにもナノテクのことがでてくるけど、多分木城作品より後だと思う
サイコメトリーについても、サイコメトラーえいじより当然先だし。
彼以前にも板橋しゅうほうとか凄腕の漫画家さんいたけど、
バイオケミカル以上のものはなかった。ナノテクまでは踏み込んで
なかったきがする。科学空想の中に仏教史観や東洋哲学的な趣き
で深さを見せていたので僕は好きだったけど。
鉄腕アトムにはロボットの到達する至高があった。
プログラムの先にある豊かな感情があった。
ロボットにヒューマニズムを投影し追及した凄さがあった。
手塚作品はやっぱスケールでかいと思う。
銃夢の世界では、至高の先の具体性が精緻に仮想現実のなかで
リアルに描かれている。
微細技術とマトリックスの世界においても人間はその人間性をとどめて
あがいている。
それはガリィに限ったことではなくて、登場人物のほとんどが悩んで
いるとこも、ふんが〜とうなる。
人間とはたえず揺れ動く感情の状態にすぎない、とガリィは達観
している。
またある敵はガリィに、精神とは肉体の奴隷にすぎない、とのたまう。
その彼も悲惨な自分の生まれを呪い、地上にある光にあこがれて、
裏切られて世を恨み、ひとのせいにして悪逆の限りを尽くす。
ガリィに出会い、戦って、八つ裂きにされてやっと彼は笑顔を
取り戻す。
八つ裂きにしてくれた相手がやっと自分に真剣にむきあってくれた
唯一の人だったからだ。
倒したガリィもそんな悲惨すぎる彼のために泣く。
ガリィはいろんなひとと出会って成長する。同時に昔の記憶も
ちょっとずつ取り戻している。
今は地球の大気圏上空ぐらいの場所で戦っている。
そこで当時火星の局地戦闘の教官にばったり会って、自分のあだなを
思い出す。
そのときの火星時代のあだながなかせる。
かみそり陽子。
すけ番じゃん。
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