THE STREET SLIDERS
JOY-POPS HIRO MURAKOSHI
CD EPICソニー 2001/01/24 ¥4,282
Angel Duster
Catch a Fire
チャンドラー
カメレオン
Can’t Get Enough
On The Road Again
風が強い日
ありったけのコイン
すれちがい
Psychedelic Skins
Pardon Me
Hello Old Friends
FEVER
Let’s go down the street
Back To Back
Special Women
Boys Jump The Midnight
TOKYO JUNK
Knockin’On Your Door
So Heavy
のら犬にさえなれない
「永遠なんてありえない」という言葉を残し、2000年10月29日の武道館公演で17年の活動に終止符を打った彼らのまさに「ラスト・ライブ」。ローリング・ストーンズやTレックスなどに代表されるルーズなロックは、日本のアーティストが最も苦手とするところだが、彼らは日本で唯一そのサウンドを再現できる、稀有な存在だっただけに解散が惜しまれる。

ときたもんだ。
でもこのアルバムは痛々しく、バラバラである。
バンドは一体感と総合力が命。
それがもうここにはないのだ、という厳しい現実を突きつけられた。
なにやってんだか、もうわかんない。
多分彼らはそう思って演奏をしていたに違いないだろう。

とにかく音が乗れていない。
やめて正解だったのかもと思った。感慨は深い。

スライダーズは上手な人たちではない。
でもベースとドラムのリズム隊が必死によれていくボーカルと、
つっぱしりぎみのファンキーなギターを呼び戻していく。
必死のリズム隊に気づくフロントの二人のまた必死の修正。
そこにバンドの一体感とロックの雰囲気をかもし出す。
だからこそかっこよかった。
エイトビートが大嫌いな日本人の中で彼らの存在は確かに稀有だった。

今彼らはソロで活動を始めている。
ボーカルのハリーはソロで2枚のアルバムをリリースして、地道に
ライブとかで活躍している。
年末にはライブをやるので絶対にみにいく。

ギターの蘭丸、
土屋公平は堂本兄弟で高見沢さんの隣でギターを弾いている。

へたくそなばか芸能人のカラオケのダシに使われてはいるが、
それでも彼のファンキーでR&Bをにじませたギターは健在だ。

ハリーの春先に代官山でやったライブのDVDを買った。
バンドは総合力とはいったが、やっぱり彼がスライダースの骨だった
んだなあと思った。
ワンマンライブといってたので観てみると、ほんとに彼しかステージ
に立ってない。
ギター1本でのライブ。
ソロになってからの曲が中心ではない、
スライダース時代の曲中心のライブ。
アレンジは多少加えていたけど、
そこに立つハリーの姿はいたいたしかった。
胸を締め付けられるその姿は屹立した男の姿でもあった。
すごいのは、蘭丸のギターの場面をどうやってハリーがやんのかなあ
と思ってみていたら、やらない、という選択をハリーは下していた。
だからスライダースを知らない、ハリーのライブを観に来た人は
あんぐりする内容だった。
演奏する曲の間間がすかすかなのである。
ソロのパートにはコード進行とかカッティングとかあるけど、
いないから無い、っていう判断はすごかった。
それでもなおスライダースの曲で鬼気迫る演奏に没頭する
ハリー。

物事ってのは終わるために始めるんだなあと思った。

スライダースのラストライブは納得の終末だったんだなあと。
そんで終わったらどうするんだ?と。
そこで手の中にあるもんでとりあえず始めればいいんじゃいかと。
その繰り返しでいいんじゃないかと思った。
ハリーはスライダースの曲を丹念になぞっていた。代官山で。
なんかのけじめなんじゃないかなあと思った。
だから次のライブは本当のスタートになるんじゃないかと思ってる。

本当にかっこいい男だから、さいごまでお付き合いしたい。

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