はなもげら 出会い編
2006年4月21日僕がはなもげらとであったのは25年前。
蓼科の山のふもとらへんに家族で旅行に出かけたときだ。
蓼科の山のふもとはうっそうと森が茂り、茂みの隙間からも厳しい
夏の日差しが降り注いでいた。
疲れたからここで休もう。
父がそういってリュックをおろした。
母と僕、妹もそれにならった。
立ち止まると、汗が勢いよく吹き出てきた。
のどが渇いてしょうがなかった。
母の携帯していた水筒をねだり、ごくりとみずを飲んだ。
のどごしから渇きが癒されて、なんだか腰がだるくなった。
向こうを見ると、腰掛けるのにおあつらえむきの大きな石があった。
ここにすわろう〜とはしゃいで皆を誘導した。
腰掛けようとしておしりをよっと乗せ、手をついたとき、
むにゅっ
ってやわらかい感触が右手から伝わってきた。
げっ、なんだ?
全身に鳥肌が立った。
右手をみると、
なんかを手で、ぎゅ〜〜っとしてしまっていた。
も、もげ〜〜〜
もぐらだかねずみだかわかんない小動物が、目を回していた。
お、おとうさん、僕の手の下にな、なんかいるぅ〜
父が僕隣に来た。
おや、これは珍しい。
え、なに?よくわかんないんだけど?
これはね、
はなもげらだよ。
つづく
蓼科の山のふもとらへんに家族で旅行に出かけたときだ。
蓼科の山のふもとはうっそうと森が茂り、茂みの隙間からも厳しい
夏の日差しが降り注いでいた。
疲れたからここで休もう。
父がそういってリュックをおろした。
母と僕、妹もそれにならった。
立ち止まると、汗が勢いよく吹き出てきた。
のどが渇いてしょうがなかった。
母の携帯していた水筒をねだり、ごくりとみずを飲んだ。
のどごしから渇きが癒されて、なんだか腰がだるくなった。
向こうを見ると、腰掛けるのにおあつらえむきの大きな石があった。
ここにすわろう〜とはしゃいで皆を誘導した。
腰掛けようとしておしりをよっと乗せ、手をついたとき、
むにゅっ
ってやわらかい感触が右手から伝わってきた。
げっ、なんだ?
全身に鳥肌が立った。
右手をみると、
なんかを手で、ぎゅ〜〜っとしてしまっていた。
も、もげ〜〜〜
もぐらだかねずみだかわかんない小動物が、目を回していた。
お、おとうさん、僕の手の下にな、なんかいるぅ〜
父が僕隣に来た。
おや、これは珍しい。
え、なに?よくわかんないんだけど?
これはね、
はなもげらだよ。
つづく
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