1Q84読んだ

2010年5月11日 日常
3巻が出たことはとても驚きました。
てっきり2巻完結ぶったぎりかと思っていたので。
思えば、1973年のピンボールという作品は羊をめぐる冒険という続編になり。
さらにダンスダンスダンスに続いていく長い物語になったから、これを6巻構成
とみることができなくもないのかななんて思うんですが。
同じタイトルで3巻構成はねじまき鳥クロニクルがありましたね。
だから続き物がでたこと自体は特別驚くことではないのかもしれません。

ここ最近の作品の傾向としてエンドをぶったぎるような終わり方をされていたように
感じていたので、さらに2巻でだいたいのあらましが示唆されている内容だった
と私は思っていたので、だからこれで完結なんじゃないのかなと思っていました。

4巻目も出せばいいのにと思いました。この終わり方なら。


僕は不勉強でよくわからないけれど、作者は日本の古い物語なんかに
触発をされているのではと、リンク先の方の日記を読んではっとしたというか。
そういえば平家物語の朗読のシーンなんかもありましたね。

かつては日本文学なんかどうでもいいような感じだったような印象があったので。
村上春樹は読むたびに、上から目線で申し訳ないのですが、進化をやめない方
なんだなあと思います。
地下鉄サリン事件で独自の取材を進められたり、ノモンハン事件についての省察が
あったりイスラエルでの争いについてのコメントなど、
それらが作品ともつながっていてわかちがたいものなのかなと感じるのであります。

特筆すべきはスピンオフに等しい脇キャラの昇格があったことじゃないかなあと。
日の目に当たらない人ががんばったのだけれどもさっぱり報われていないという結果に
終わってはいるのですけれども。
牛河さんは私がんばったと思うんです。

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