とくながひであき

の女性歌手のカバーをBGMで現場行くとききかされてしまうんだけど、
とりとめもねー
演奏さみしすぎだし。
すさまじい一本調子なのね。
全部ただ切なげバラードでくくっちゃってんの。

こわれかけのラジオだっけ、ただそれの延長線上でこえ出してるだけ。
上手だしキーも高いからそういうことできんのかもしんないけどさー。

渡辺真知子の次が安室でその次がちあきなおみの「喝采」ってさどうなの。

それで「まよいみち」のサビの一番高いとこがどうしても出ないのね。
カバーしきれてねえし。
まさに彼のこのアルバムは「まよいみち」っすね。

ひとつまがりかど
ひとつまちがえて（て、がふるえちゃって出ない）

あと中島みゆきの道端に倒れて誰かの名前を叫んだことありますか～
ってうた、ほとばしる理不尽なる情念が彼にはまったく欠落しているみたいで
ただの上手な人のカラオケでしかなかった。
中島みゆきのうたは彼女かアラニスモリセットくらいしか歌えないんだなあ、
と追確認できたっす。

ちあきなおみの「喝采」の世界観はなかなかえぐい。
うれっこ歌手のステージが始まる前にたぶん楽屋かなんかに手紙が届くんす。
スキだった男の葬儀の手紙がきちゃうの。
歌手になるために男の制止を振り切って上京かなんかしちゃってそれきりで、
久しぶりの連絡ってそれかよ！みたいな。
でも歌手だからそんなことあってもステージはつとめるわけですよ。
それで終わってしばらくして故郷に戻ってひとり教会かなんかでひとり泣く
んですよ。すごい。

中島みゆきの大好きなうたで「ファイト」ってうのがあって、
聴いたときは涙がでたっす。

闘うきみのうたを
闘わないものが笑うだろう、と
これ聴いたときすごいな！こういう言葉を歌詞にできるひとっているんだ！
っておもったっす。

たたかわないものは笑うんですよ。